ブリヂストン開発のパンクしないタイヤを装着
ブリヂストンの「AirFree(エアフリー)」は、空気の代わりにスポーク形状の熱可塑性樹脂で荷重を支えるため、パンクの心配がないエアレスタイヤ。また、スポーク部分には青色で着色されているため、薄暗い時間帯における視認性も高められている。

エアフリーは被視認性にも優れた設計をしたエアレスタイヤ。
エアフリーは「地域社会のモビリティを支える」ことをミッションに、高齢化や過疎化、労働力不足といった地域交通に関するさまざまな課題の解決策として注目されている「グリーンスローモビリティ」をターゲットのひとつとし、2026年の社会実装を目標に掲げている。
その一環として、富山市とブリヂストンは、2025年2月13日にグリーンスローモビリティ運行事業に関する連携協定を締結し、公道での実証実験に向けた準備を進めてきた。

実際に乗客を乗せて走行するようす。
今回の実証実験は、バスタイプのグリーンスローモビリティ「Boule BaaS」(ブールバース)が運行されている富山駅北エリアで実施。実験では、車両や走行状況、メンテナンス状況、利用者アンケートなどの多角的なデータを収集し、「Boule BaaS」と「AirFree」の組み合わせによる特性や機能、提供価値を検証。これにより、2026年の社会実装に向けた活動を推進する方針だ。
【2025年の実施概要】
期間:2025年11月8日(土)~11月24日(月)の土日祝日(計7日)
運行時間:富山駅北口広場発(始発)9時40分、(最終)16時30分
実施エリア:富山駅北口広場と富山県美術館・ 富岩水上ラインをつなぐルート
車両台数:1台
【検証項目】
1. 「エアフリー」提供価値の検証
パンクレス・メンテナンス効率化による「移動を止めない」価値、安心・安全、サステナビリティイメージ、利用者増加など「AirFree」導入による価値向上を検証
2. オペレーションの検証
メンテナンス性やタイヤ個体管理、運行面での稼働管理など運用面での実用性を検証
3. 技術検証
振動や乗り心地のデータを収集し、技術面の有効性を検証
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