2025年2月27日、「MINIの日」である3月2日を目前に控えたこの日にBMWジャパン(ビー・エム・ダブリュー)は、MINIのEVをベースとするハイパフォーマンスモデル「MINI JOHN COOPER WORKS E(MINI ジョンクーパーワークス E)」と「MINI JOHN COOPER WORKS ACEMAN E(MINI ジョンクーパーワークス エースマン E)」を発売。2025年第二四半期以降の納車を予定しているという。

ガソリン車も含めてJCWは5モデル展開に

MINIが2030年にEVブランドヘ移行することはすでに公表されているとおりで、この方針に変更はない。今回開催された、MINI ジョンクーパーワークス EとMINI ジョンクーパーワークス エースマン Eの発表会の冒頭で、BMWジャパンの社長 長谷川正敏氏はMINIのバリエーション展開について、ICE(ガソリンエンジンとディーゼルエンジン搭載車)やハイブリッド、EVに加えて、2028年には水素をエネルギー源とした燃料電池車(FCEV)の量産が始まり、日本でも販売することを表明した。

ICEは2030年までにフェードアウトしていくものと思われるが、新たにMINIに加わるFCEVについては、その可能性をBMWが示している。2024年9月トヨタとBMWは、水素インフラの整備拡大やFCEV開発分野で協力関係を強化する方針を発表。2028年以降、ドイツ・ミュンヘンで生産されたBMW iX5ハイドロジェンにはトヨタ製のFCスタックが搭載されるというのだ。iX5とMINIとではサイズが少し異なるとはいえ、時をほぼ同じくしてMINI FCEVの量産がスタートするということは、iX5と同様のシステムが搭載されると推測できる。

3ドアや5ドア、SUVやコンバーチブルなどさまざまなボディタイプを展開するMINIは、多彩なパワートレーンと組み合わせることで、多様化するユーザーニーズに応える電動化ブランドへと発展するということだ。

画像: モンテカルロ仕様のクラシックミニ(レプリカ)を囲う、MINI JCW エースマン E(手前)とMINI JCW E(奥)。

モンテカルロ仕様のクラシックミニ(レプリカ)を囲う、MINI JCW エースマン E(手前)とMINI JCW E(奥)。

今回発表されたのはいずれも同ブランドのレーシングスピリットを注入した「JCW(ジョンクーパーワークス)」で、これまでガソリン車にしか設定されてこなかったハイパフォーマンスモデルに、新たにEVが追加されたということだ。これでJCWは、ガソリン車(3ドア/コンバーチブル/カントリーマン)とEV(3ドア/エースマン)あわせて5モデル展開となった。

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