折りたたみ式自転車サイズの電動バイク「NFR」にエントリーグレードが登場
グラフィットは電動モビリティを専門に手がける日本のスタートアップで、16歳以上が免許不要で乗れる特定小型原付区分のモビリティとしてバイクタイプの「NFR-01 Pro」を販売してきた。
NFR-01 Proは登坂性能の最大化をテーマに開発されたハイエンドモデルで、定格出力500Wのハイパワーモーターとバッテリー技術の組み合わせにより、最大勾配は29%。これは東京都内でもっとも急勾配な「まぼろし坂(品川区)」を登坂できるほどの高スペックで、さらに4G通信によりスマホと連携できる高機能性が特長となっている。またスマートロックはNFCを採用しているである。
同社によると、クラウドファンディングサイトMakuakeで行われたNFR-01 Proの先行販売では、特定小型原付として初となる1億円超えを達成するなど、人気を博しているのは間違いない。しかし、高機能ゆえの29万7000円という価格設定から、もう少し手軽なモデルが欲しいというニーズもあったのだという。
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スマートロックにはNFCを採用しているほか、スマホアプリからバッテリー残量なども確認できる。(写真はNFR-01 Pro)
こうしたニーズに応えるように今回登場した「NFR-01 Lite」は、ふだん使いに充分なスペックを確保しつつ、販売価格をNFR-01 Proより11万円安い18万7000円に設定したスタンダード仕様の特定小型原付となる。
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普段使いに適したスペックが確保されている。
定格出力350Wのモーター搭載により登坂性能22%を実現し、航続距離は定地走行測定で33km、JEMPA規格で24kmと、近所の街乗り用途であれば必要十分な性能を持っているといえるだろう。
「NFR-01 Pro」の目玉機能であるスマートロック機能と通信機能は搭載せず、代わりにワイヤーロックが付属して物理的に盗難を防止するスタイルになっている。
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スマートロックの代わりにワイヤーロックが付属する。
一方、バッテリーのワンタッチ着脱機構や2WAY充電対応(車載のまま充電・取り外し充電)、フロントバスケットやスマホホルダーなどオプションアイテムの用意などは、ハイエンドモデルのNFR-01 Proと同様なので、パワーと航続距離、通信機能とスマートロックの有無が上位モデルとの差となる。
また、車体カラーはNFR-01 Proがマットブラック、ラテベージュの落ち着いたカラーの2色展開であるのに対し、「NFR-01 Lite」ではパンダホワイト、ハニーイエロー、ソーダブルーと、ポップなカラーの3色が用意されているため、好きな色で選択するのもありかもしれない。
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オプションで用意されるカスタムパーツは「NFR-01 Pro」と同じく豊富なラインナップを誇る。
ちなみに、今回のエントリーモデル「NFR-01 Lite」発売にあわせ、ハイエンドモデル「NFR-01 Pro」から通信機能のみを省略したミドルモデルも2025年4月よりラインナップに加えるという。
従来からある通信機能搭載モデルは、「NFR-01Pro 4G LTE 搭載モデル」に名称変更され、通信機能非搭載のミドルモデルが「NFR-01 Pro」、今回発売されるエントリーモデルが「NFR-01 Lite」として、展開することで、ユーザーのニーズに応じた車種選択が可能になるだろう。
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NFRシリーズは今後3グレード展開になるという。
取扱店での予約販売は2025年3月1日に始まり、予約購入者には1万円キャッシュバックされるキャンペーンが実施されるほか、グラフィット公式オンラインショップでは2025年3月3日の10時から先着順の先行予約価格での販売も開始されるという。気になる人は早めに公式HPからチェックしてみよう。
【主要諸元 NFR-01 Lite】
全長×全幅×全高 :1300×560×1080mm
重量 :19.5kg
耐荷重 :100kg
ブレーキ :前後ディスクブレーキ
歩道走行モード対応 :あり
バッテリー :リチウムイオン(36V・7.8Ah)
モーター :350W
航続距離 :定地走行測定33km、JEMPA規格24km
充電時間 :5時間
タイヤサイズ :14インチ
本体価格 :18万7000円
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