2024年8月26日、SD-05型スカイドライブを開発・製造するスカイドライブ(SkyDrive)は、大阪での空飛ぶクルマ事業化に向けて大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)との業務提携を締結したことを発表。ビジネスモデルやオペレーションの策定を行っていくという。

2026年以降に日本とアメリカで商用運航開始が目標

空飛ぶクルマを開発する国産メーカーの中でも、事業化に向けて一歩先を行っているように見えるスカイドライブ。静岡県磐田市にあるスズキの工場でSD-05型スカイドライブの生産を開始し、1機2億円以上ともいわれる機体のプレオーダーをすでにいくつかの企業・個人から獲得、またアメリカ連邦航空局に型式証明の申請を行うなど、商用運航を2026年以降に日本とアメリカで開始することを目標としている。

そうした中でも2024年6月には大阪・関西万博の会場で予定されていた旅客飛行を断念し、乗客を乗せないテストフライトに変更するというニュースも報道されていたが、その後も事業化に向けた提携をタイの大手財閥サハグループや九州旅客鉄道と締結するなど、国内外で運航ルートの開設を目指した動きが進んでいる。

タイと九州に続いて、今回新たに発表されたのが、大阪エリアでの空飛ぶクルマ事業化に向けた大阪市高速電気軌道(以下、Osaka Metro)との業務提携、そしてOsaka Metroによる出資だ。

画像: Osaka Metro本社で行われた記者会見の様子。Osaka Metroの河井英明代表取締役社長(左)とスカイドライブの福澤知浩代表取締役CEO。

Osaka Metro本社で行われた記者会見の様子。Osaka Metroの河井英明代表取締役社長(左)とスカイドライブの福澤知浩代表取締役CEO。

地下鉄や自動運転の無人軌道交通機関ニュートラムを運行し、1日平均240万人の乗降客数をかかえるOsaka Metroは、空飛ぶクルマも視野に入れた近未来の都市型MaaS構想「e METRO」を推進。大阪・関西万博においては、空飛ぶクルマが発着する会場外ポートの事業者にも選ばれていた。

万博での空飛ぶクルマ運行に向けて、スカイドライブとOsaka Metroが議論を進めていく中で、両社間に親和性があるという認識に至り、業務提携契約したのだという。この締結により両社は、詳細なビジネスモデルの策定からオペレーションの確立など、空飛ぶクルマを事業化に必要な検討を進めていくとしている。

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