2024年8月21日、株式会社プラゴとNavagis Inc.は、EV専用に道中の充電を考慮した最適なルートを検索する「充電ルートナビ」サービスの提供を開始した。プラゴが運営するEV充電アプリ「Myプラゴ」にて利用可能だ。(タイトル写真はイメージです)
EVでの運転をより快適にするルート検索機能
EVで遠出する際は、道中または目的地にある充電ステーションの位置や稼働状況、クルマの航続可能距離とバッテリー残量、道路勾配などを考慮したルート計画が必要になる。しかし、ユーザー自身が最適なルートを見つけ出すのは大変な作業と言える。
そこで、最適なEV充電ステーションを経由して目的地までのエネルギー効率が良い最短時間ルートを検索するアルゴリズム「EVCoDriver API」を提供しているNavigisと、EV充電ビジネスを手がけるプラゴが提携して、共同開発したのが「充電ルートナビ」機能だ。
「充電ルートナビ」はプラゴの専用スマホアプリ「Myプラゴ」から利用可能で、EVの車種やバッテリー残量に加えて、電費に影響する道路勾配などの走行環境も踏まえた、目的地までのルートと経由に適したEV充電ステーションを知ることができる。さらにEV充電ステーションの利用料金等の確認や予約も可能となっているから嬉しい。
なお、同機能の利用にはMyプラゴの会員登録とマイカーの情報や現在のバッテリー残量を入力する必要があるので、事前に登録を済ませておくとよいだろう。
ルート検索のために考慮される項目は以下のとおり。
・充電ステーションの場所、充電出力、待ち時間予測
・充電開始時のクルマのバッテリー残量
・車両のバッテリー特性(バッテリーキャパシティ、充電プラグ:CHAdeMO/Tesla、最大受入能力、充電カーブなど)
・車両の物理特性(重量や形状に由来する航続距離の特性)
・勾配や高低差の情報
ルートは「到着時間優先」、「バッテリー残量優先」の2通り
充電ルートナビでは、目的地に加えて、自車の車種情報と現在のバッテリー残量の入力欄があり、ルート検索は「到着時間優先」または目的地到着時の「バッテリー残量優先」の2パターンから選択することで、それぞれのシチュエーションに最適のルートが表示される。
また、経由する充電スポットも「PLUGO」、「ENECHANGE」、「e-Mobility Power」、「Tesla」などからフィルタリングすることで、自分の充電認証カードのみを指定することができる。
ちなみに、「Myプラゴ」アプリにはナビ機能はなく、外部アプリ(Googleマップ)に経由地の情報を転送するシステムを採用しているほか、EV専用でPHEVには対応していない点に注意が必要だ。
【使い方】
1. Myプラゴのマップで行き先を選び、充電ルートナビのアイコンをタップ。
2. 乗っているEVの車種とその時点のバッテリー残量、また、「スピード優先」か「バッテリー残量優先」かを選択する。
3. 最適なEV充電ステーションを経由した目的地までのルートが表示される。
※推奨充電時間も表示されるほか、プラゴが運用するEV充電ステーションであれば取り置きも可能。
4. 検索結果画面から外部アプリに遷移すると、ルートのナビゲーションを開始できる。