2024年8月19日、Lime株式会社はアメリカの電動モビリティシェアサービス大手、「Lime」の日本における展開を開始した。立ち乗りの電動キックボードと座り乗りの電動シートボードの2車種をラインナップし、自前のヘルメットを着用することで10%割引を受けられるというユニークな取り組みも行われる。

まずは東京都内の6エリアにて導入、料金プランは2種用意

Limeは2017年に創業したアメリカの電動モビリティシェアサービス会社で、現在は世界280都市で展開している。総乗車回数は6億回にもなり、年間920万人のユーザーが利用する人気サービスとなっている。

今回の日本進出では、Limeブランドとしては32カ国目、東アジアでは初の展開だそうで、2024年8月19日のサービス開始時点では、東京都内の渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区、豊島区、中野区の6エリアにて、40以上のポートに200台を投入するという。

利用料金は、基本料金100円+30円/分の通常プランと、LimePassと呼ばれる時間内定額プランの2系統ある。LimePassは一定の期間に複数回利用する場合などは割安になるので、マップアプリで所要時間の長さを事前にチェックして、自分にあった方を選ぶとよいだろう。

【サービス概要】
サービス提供地域:渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区、豊島区、中野区(2024年8月時点)
ポート数:40か所以上(2024年8月時点)
車両数:合計200台(2024年8月時点)
利用料金:
①基本料金100円+30円/分(※2024年9月末までは基本料金不要のキャンペーン中)
②LimePass
・30分パス(30分/1日):490円
・60分パス(60分/3日):890円
・160分パス(160分/7日):1,980円
・300分パス(300分/30日):3,480円
※「ヘルメットセルフィ」機能:ヘルメットを着用している自撮り写真をアプリを通じて送るとことで、通常料金から10%割引されるシステム。

「キックボード」と着座式の「シートボード」を展開

車両ラインナップは、海外版と同様に立ち乗りの「電動キックボード」と、着座式の「電動シートボード」の2種類で、日本導入にあたって16歳以上は免許不要な「特定小型原付」の保安基準に適合するように仕様が変更されている。

画像: 電動キックボードとサドル付きの電動シートボードをラインナップ

電動キックボードとサドル付きの電動シートボードをラインナップ

例えば、ハンドルバーの長さは特定小型原付の全幅規定(60cm以内)に収まるように短くされているほか、歩道モード(最高速度6km/h)や最高速度表示灯の追加など、細かい部分までローカライズドされており、国土交通省の保安基準審査制度である性能等確認制度で適合が認められた機種となるため、安心して利用できる。

ちなみに、電動シートボードの方は、椅子の下部に荷物を入れられる収納スペースを備えており、着座による安全性に加えて利便性にも配慮された設計となっている。

画像: 電動シートボードはサドル下に荷物入れを備えるのでカバンや買い物袋などを収納可能できる

電動シートボードはサドル下に荷物入れを備えるのでカバンや買い物袋などを収納可能できる

また、ユニークな取り組みとして、スマホアプリを通じて乗車中にヘルメットを着用している写真を送ることで、利用料金の10%割引など各種特典が受けられるシステムを採用している。残念ながらヘルメット着用が必須の第一種原付のシェアサービス「Shaero」とは異なり、ポートに備え付けのヘルメットを貸し出す仕組みではなくユーザー側が持参する必要があるが、現在努力義務となっているヘルメットの着用率向上に向けた取り組みとして評価できる動きと言えるだろう。

【主要諸元 Lime 電動キックボード】
全長×全幅×全高      :1350×590×1180mm
重量          :34.0kg
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(51.66V・18.3Ah)
モーター        :400.6W
航続距離        :30km
タイヤサイズ      :6.5インチ(前輪)/8.0インチ(後輪)

【主要諸元 Lime 電動シートボード】
全長×全幅×全高      :1380×600×1190mm
重量          :40.0kg
歩道走行モード対応   :あり
バッテリー       :リチウムイオン(51.66V・18.3Ah)
モーター        :400W
航続距離        :30km
タイヤサイズ      :6.5インチ(前輪)/8.0インチ(後輪)

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