増加するアウトドアニーズに応える新事業
アウトドア市場はコロナ禍以降、拡大を続けている。多くの人々がキャンプなどの自然体験を楽しんでいる一方、地震や風水害などの自然災害も頻発し、AIの急速な発展によって社会や生活環境が大きく変化する中、自然との接し方やリアルの大切さを見つめ直すことが求められている。
こうした状況を踏まえ、三菱自動車と博報堂はそれぞれの強みを組み合わせ、新たなアウトドア体験やサービスを提供するために「NOYAMA」を設立した。
「自然と生きる力を、取り戻す」をコンセプトに掲げている
新会社は「自然と生きる力を、取り戻す」をコンセプトに設定し、「NOYAMA」という社名は、子どものころ原っぱや野山を駆け回った原風景を思い起こさせ、そのような原風景への回帰や自然の中での冒険を求める人々に対して、豊かなアウトドアの時間や新たなアウトドアの体験価値を提供したいという思いからつけられた。
初年度の2024年度は、サバイバル力を楽しく身に着けるためのコンテンツ・コミュニティサービス「冒険の学校」と、アウトドアでも緊急時でもスマートに楽しく生きる術を体験する一括レンタルサービス「e-Outdoor」の2つのサービスが提供され、中期的には、EC事業、広告配信事業、データコンサルティングなど、幅広い事業展開を目指すという。
新会社「NOYAMA」は、東京都中央区に本社を置き、代表取締役には久保田和拓が就任した。また、株主構成は、三菱自動車が66.6%、博報堂が33.4%となっている。
【2024年度のサービス概要】
・「冒険の学校 -みる、つながる、やってみる-」
ブッシュクラフトや自然探索に興味のある人を主な対象として、自然で生きる技術や知恵をゼロから学び、新たなアウトドアの楽しみ方を共有・共感できるアウトドアコミュニティサービス。メンバーシップに加入すると、自然の中での生活をより楽しむための３サービスにアクセスが可能になる。
1. ノウハウ動画ライブラリー
2. オンラインコミュニティ
3. リアル体験イベント情報ポータル
・「e-Outdoor」
大容量バッテリーに蓄電された電力を電化製品に使用できるプラグインハイブリッドEV『アウトランダー』および『エクリプス クロス』と、便利なアウトドアギア・電化製品を一括で借りられるレンタルサービス。キャンプをこれから始めたい人はもちろん、いつものキャンプとは違う体験をしたいという人にとっても、新たなキャンプ体験が手軽に行える。
