2024年7月16日、電動モビリティのシェアリングサービス「ハローサイクリング」を展開するオープンストリート(OpenStreet)は、大阪府堺市で着座式の特定小型原付「電動サイクル」のシェアリング実証事業を開始と発表した。

泉北ニュータウンを中心に50台の特定小型原付を配備

「移動をもっと楽しく、自由に」をコンセプトに、電動アシスト自転車や特定小型原付のシェアリングサービスをスマホアプリ「ハローサイクリング」を介して行っているオープンストリートが、グラフィット(glafit)とともに特定小型原付のNFR-01(電動サイクル)を共同開発した。

特定小型原付というと電動キックボードタイプが主流だが、この電動サイクルはサドルに座って運転する自転車とほぼ同じスタイルだ。14インチという大径タイヤを装着していること、そして着座式であるため走行安定性に長けたモデルである。

この電動サイクルをハローサイクリングで運用開始したのは2024年1月のことだ。導入初期だった当初は地域を千葉県千葉市・埼玉県さいたま市の一部に限定して、現在は150カ所以上のステーションで約200台が稼働しているという。そうした中、今回、初めて関西地方、大阪へ進出することになる。

画像: NFR-01(電動サイクル)はサドルとペダル(固定式の足置き場)、ハンドルで体を支えるため、姿勢制御しやすい。

NFR-01(電動サイクル)はサドルとペダル(固定式の足置き場)、ハンドルで体を支えるため、姿勢制御しやすい。

大阪府堺市とオープンストリートは2020年3月の連携協定締結のもと、電動アシスト自転車のステーションを公有地を中心に設置、現在は170カ所を超えるまで拡大している。電車がとおっていない東西の移動を補完する役割として、住民やビジネスパーソンの移動だけでなく、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」へ向かう観光利用も多いという。

電動サイクルが導入されるのは大阪府堺市のなかでも、同市が地域課題の解決をめざす「堺スマートシティ戦略」で重点地域と定める南区の泉北ニュータウン地域。ここに50台の電動サイクルが、そして下記18カ所のステーションに118台分の電動サイクル専用ラックが設置される。空きがあれば、どこのステーション/ラックでも返却できるシステムだ。

画像: 大阪府堺市南区、泉北ニュータウンエリアに配置されるステーション18カ所の地図。

大阪府堺市南区、泉北ニュータウンエリアに配置されるステーション18カ所の地図。

ただ、今回はあくまで実証事業。配備するラックの場所や台数などは社会実装時に変化していく可能性もある。

ちなみにこの電動サイクル実証事業は、社会実装を前提に公・民の企業団体がプロジェクトを進行する「SENBOKUスマートシティコンソーシアム」におけるワーキンググループ「モビリティWG」の一環。オープンストリートは次世代モビリティの導入により、多世代が快適に自立移動できる環境の構築を目指すとしている。

️実証事業概要

実施期間:2024年7月16日〜2026年3月31日
利用料金:15分200円、12時間最大4000円
貸出数:50台(18ステーション)

ステーション設置場所

泉ヶ丘センタービル:大阪府堺市南区茶山台1-2-1
堺市立ビックバン 駐車場入口:大阪府堺市南区茶山台1丁9-1
堺市立ビックバン 東駐車場:大阪府堺市南区茶山台1丁9-1
冒険遊び場ちょっとバン前:大阪府堺市南区茶山台1丁9-1
三原台近隣センター:大阪府堺市南区三原台3丁1・2
晴美台近隣センター:大阪府堺市南区晴美台1丁30
若松台近隣センター:大阪府堺市南区若松台2丁1
UR泉北パークヒルズ竹城台:大阪府堺市南区竹城台1丁2
UR泉北竹城台2丁:大阪府堺市南区竹城台2丁目
UR泉北原山台1丁:大阪府堺市南区原山台1丁5-3
UR泉北桃山台1丁:大阪府堺市南区桃山台1丁目3-3
高倉台団地(大阪府住宅供給公社):大阪府堺市南区高倉台4丁1番
茶山台団地1(大阪府住宅供給公社):大阪府堺市南区茶山台2丁1番
茶山台団地2(大阪府住宅供給公社):大阪府堺市南区茶山台2丁1番
堺市南区役所:大阪府堺市南区桃山台1丁1-1
大蓮公園:大阪府堺市南区若松台2-5
荒山公園入口:大阪府堺市南区宮山台2丁3
荒山公園P3 駐車場:大阪府堺市南区宮山台2丁3-1

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