タタメルバイクは駐車スペースに困ることはない
遊び心たっぷりで生まれた折りたたみ式の電動バイクで、トランスフォーム(変形)することにより、これまでバイクでは収納できなかったところに入れることができるようになっている。折りたためば机の下においておけるトランクケースサイズになるので、例えば職場の机上コンセントで充電を行い、帰りの分の航続距離を確保するなどの使い方ができるのも嬉しいポイントだろう。
駆動用モーターの定格出力は600W。従来の原付バイクと同等の走行性能を実現している。またバッテリー容量は約0.6kWhで満充電時(100Vコンセントでおよそ3時間)の航続距離はおよそ30km。使い勝手も良さそうだ。第一種原動機付自転車モデルなので、運転には原付免許や普通自動車免許などが必要だ。
“おもちゃ”のような外観だが、実は原付バイクとしての機能も本格的だ。小さくても妥協はない。複雑なフレーム構造ながら国産品質の板金加工を採用し、従来の原付バイクと比べても遜色ない走行安定性や安全性を実現している。また、段差をしっかりと乗り越えられるように、フロントには10インチホイールとサスペンション、リアには大径モノチューブダンパーを奢るなど妥協はない。
また、バイク側面部分にあるサイドパネルは着せ替え可能になっているため、ユーザーの好みに合わせて自分だけのオリジナルデザインのカスタムを施せるといった楽しみ方も可能なことも魅力のひとつだ。
予約受付の詳細とサイドパネルのカスタムについて
注文予約は、登録したユーザーおよび過去にメンバーシップ登録をしていたユーザーに、順次販売と引き渡しについての連絡が入り、納期や性能、カスタム等の要件を整理の上で、正式に注文するという流れとなるため、興味がある人はまずは登録する必要がある。
また、販売開始時の想定価格は49万8000円 (送料別途)。発送は2024年10月以降が予定されているが、原材料費の高騰や為替の状況から価格について多少の変更が生じる可能性があり、その際は予約したユーザーに対して速やかにメールで知らせされるということだ。
左右にあるサイドパネルは様々なデザイン・カラーから選択でき、自分でカスタマイズしたいユーザー向けにノーマルパネルでの出荷も選択可能となっている。自分でステッカーを貼ったり、イラストを描いて世界にひとつだけのオリジナルバイクを製作するのも面白いかもしれない。
今後、有名イラストレーターとのコラボレーションや、素材メーカー、町工場などと連携し、シナジーを産むことができるオリジナルデザインのサイドパネルを順次増やしていく予定だそうなので、続報に期待しよう。
「SusHi Tech Tokyo 2024」にて無料試乗が可能
現在開催中の東京都主催サステナ×テクノロジーの展示イベント「SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム」では、お台場にあるシンボルプロムナード公園に設置された「miraiサーキット」で無料試乗が行える。
「SusHi Tech Tokyo(スシテック東京)」というネーミングにちなんだ「寿司」デザインなど、特別なサイドパネルが実装されているので、試乗する際はこのデザインにも注目してみよう。
【「SusHi Tech Tokyo 2024」試乗体験概要】
場所:お台場 シンボルプロムナード公園
日時:令和6年(2024年)5月18日(土曜日)・19日(日曜日)
主な内容:タタメルバイクを含む、各社電動モビリティの試乗体験
※SusHi Tech Tokyo公式アプリからの事前予約が必要
【主要諸元 ICOMA タタメルバイク】
全長×全幅×全高 :1230×650×1000mm
(折りたたみ時) :690×260×6900mm
重量 :63kg
耐荷重 :100kg
バッテリー :リチウムイオン(51.2V・12Ah)
モーター :600W(最高出力2000W)
航続距離 :30km
充電時間 :3時間
最高速度 :40km/h
タイヤサイズ :フロント10インチ、リア6.5インチ
本体価格 :49万8000円