2024年5月9日、東急不動産株式会社とSolarDuck B.V.は、京セラコミュニケーションシステム株式会社との連携のもと、国内初となる洋上での浮体式太陽光発電の技術実証に向けて、「洋上浮体式太陽光発電設備」の海面への設置を完了したと発表した。東京湾岸エリアで開催される「SusHi Tech Tokyo 2024」で電動モビリティへの給電も実施するそうだ。

東京都のプロジェクトに採択された「洋上浮体式太陽光発電設備」

洋上浮体式太陽光発電は、東京都政策企画局が主導する東京ベイエリアから世界最先端の発信をめざす実証事業である「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト(以下、先行プロジェクト)に、「最先端再生可能エネルギー」の分野で採択されているものだ。

画像: 国内初の洋上浮体式太陽光発電設備として東京湾に設置された

国内初の洋上浮体式太陽光発電設備として東京湾に設置された

今回の設備設置完了により、実際に洋上浮体式太陽光発電設備での発電、地上の蓄電池への蓄電、蓄電池の運搬・消費の実証が開始されることになる。

電動モビリティへの給電デモンストレーションも実施

中央防波堤エリアに設置した、洋上太陽光発電設備(約30m×約26m×約6m)で発電した再生可能エネルギーを陸上に設置した蓄電池に蓄電。随時モバイルバッテリーに移し、竹芝地区等湾岸エリアでのイベントや電動モビリティへの給電等を行う。

画像: 発電した電気はバッテリーで陸上に運搬し、電動モビリティに給電する

発電した電気はバッテリーで陸上に運搬し、電動モビリティに給電する

「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムでは、海の森エリアで2024年5月12日~21日にかけて、Open Street株式会社と連携し、発電した再生可能エネルギーを同社の最新電動モビリティに給電するデモンストレーションを実施する。また、洋上太陽光発電設備の概要紹介や電動船のバッテリーへの給電も行われる予定だ。

今後、国内初となる「洋上浮体式太陽光発電」の実用化をめざすとともに、東京湾岸エリアを中心としたエネルギーの地産地消の実証実験により、国内外各地へ展開しうる都市モデル検討に寄与することが期待される。

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