クーパーとカントリーマンのいいとこ取り
“New Era,New Cars”。コンセプトカーが初公開されてからおよそ2年、ついに市販型MINIエースマンが発表される。ボディサイズは、全長4075×全幅1754×全高1495mm、ホイールベースは2606mm。クーパーより217mm長く、カントリーマンより354mm短い。まさに両車の間に位置するサイズだが、外観の印象はどちらかといえば、よりカントリーマンに近いクロスオーバーモデルだ。
八角形のフロントグリル、角ばったヘッドランプユニット、カントリーマンよりも大きな面積のオーバーフェンダー風のトリム、前後バンパー下部を覆うスキッドプレート(“S”専用)ほか、ラギッドな装備が与えられている。
コンセプトカーのイメージを踏襲、ヒットの予感
全モデルがEVとなり、プラットフォームはクーパーE/SEのストレッチバージョンである。駆動方式は前輪駆動のみ。3種類のトリムがラインナップされ、「ベースモデル」が135kW(184ps)を発生するモーターと40.7kWhバッテリーの組み合わせ。「S」と呼ばれる上位モデルには、160kW(218ps)のモーターと54.2kWhのバッテリーが搭載される。
後者の最高速は170km/hだ。またSをベースにしたジョンクーパーワークス仕様も用意され、リアスポイラー/ディフューザーやブラックポリッシュのホイールなどスポーティな外装と専用インテリアが与えられる。ただし、モーターやバッテリーはSと同じだ。
生産はまず今年後半に中国のBMW工場で開始され、グローバル展開される予定。2026年には英国オックスフォード工場でも生産が始まる。日本での発表時期などはまだ発表されていないが、さほど待たされることはないはずだ。
なお同ショーではMINIクーパーEとジョンクーパーワークス・トリムが施されたクーパーSE、そしてガソリンターボのジョンクーパーワークス・カントリーマンALL4も出展され、新世代MINIの新ラインナップが一望できることになる。