2024年2月8日、ナビタイムジャパンとLUUPはMaaS分野での取り組みを共同で推進していくことに合意した。第一弾では、NAVITIMEにLUUPのポート情報や満空情報が表示され、ポートまでのルート検索が可能になる。

NAVITIME×LUUPの取り組み

ナビタイムは、徒歩、電車、バス、車、自転車、バイクなど様々な移動手段における経路探索が可能なサービスで、シェアサイクルを組み合わせたルートも考慮したルート提示ができる。

最近では、電動キックボード向けの安全ルートの検証にも取り組んでおり、今回は、自社サービスへのLUUPのポート情報の取り込みとマイクロモビリティに応用できる経路探索技術の提供、および経路検索・交通データを活用して、ルートの検証や、地域における交通分析を行い、地域全体の交通網の最適化に貢献するとしている。

一方、LUUPは、国内における電動キックボードのシェアリングサービスで約90%のシェアを占めるほど、勢いに乗っているサービスだ。

画像: ずらりと並んだLUUPの電動キックボード

ずらりと並んだLUUPの電動キックボード

ユーザーは、通勤や通学、買い物やお出かけ、観光など、様々な場面で日々の移動手段として利用でき、事業者はポートの設置による不動産の空きスペース活用に繋げている。

そんな両社は、今回の連携でLUUPの走行実績データと、ナビタイムジャパンが保有する経路探索データを活用し分析することにより、日本における移動全般の効率化・利便性向上に寄与することを目指しているそうだ。

まず第一弾として、ナビタイムジャパンが提供する「NAVITIME」をはじめとする各種サービスにて、LUUP のポート情報や満空情報を表示し、徒歩や自転車でのポートまでのルート検索が可能になる。

第二弾以降は、シェアサービスを考慮したルート探索が可能になるよう開発を進め、自転車・電動キックボードに最適なルートの検証を共同で実施し、ユーザーに適切な移動経路を提案しながら、ルート精度向上を目指していくとしている。

共同で取り組む分野

①リアルタイムデータ連携

ナビタイムジャパンが提供する各種サービスにLUUPのポート情報や満空情報をリアルタイムにデータ連携する。

画像: LUUPのポートへのルートと残機数の表示が可能に

LUUPのポートへのルートと残機数の表示が可能に

②マイクロモビリティのルート最適化

マイクロモビリティに最適なルートの検証を共同で実施し、利用者にとって走りやすい最適なルートを開発、実用性を検証する。

③社会課題解決のためのデータ活用

LUUPが保有する走行実績データとナビタイムジャパンが保有する経路探索データを活用し分析することで、地域公共交通が及ばないエリアを補完、交通空白地帯をカバーするなど地域交通の最適化や、運転手不足などの社会課題に貢献する。

④物流領域での共同検証

電動マイクロモビリティの運営における機材の運搬など物流の効率化を共同で検証する。

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