走行安定性の高い「グラフィット NFR-01」を使用する
電動小型モビリティのシェアリングサービスを提供しているソフトバンク系列のOpenStreetは、国内に7400カ所以上のステーション、3万5000台の電動アシスト自転車を運用する市場シェアナンバー1の企業である。
このOpenStreetが展開するシェアサイクルのプラットフォームで、スマホアプリである「ハローサイクリング」により、2024年1月30日以降、千葉県千葉市や埼玉県さいたま市を中心とした関東で、特定小型原付のシェアリングサービスが新たに開始される。
サービス開始当初はステーション数こそ少なく順次拡大としつつも、千葉市ではJR海浜幕張駅やZOZOマリンスタジアム前、さいたま市ではさいたま新都心駅や浦和駅、大宮駅周辺などでの展開が予定されている。
導入される特定小型原付は2023年11月のジャパンモビリティショーで初公開されたグラフィットの「NFR-01」で、サドルに座って運転する自転車のようなフォルムの「電動サイクル」だ。特定小型原付のモデルの中でも、現在一般的になりつつある電動キックボードとは違って、14インチの大径タイヤを装着し、また着座式としたことで走行安定性を向上させた専用設計のモデルだ。
ボディフレームに内蔵されたバッテリーによって約40kmの航続距離を実現している。また最高速20km/hの車道専用モードと、同6km/hの歩道走行モードをハンドルに装着したパネル・ボタンで停車時に切り替えて運用できる。また、予約や決済、カギの解除などはシェアサイクルのハローサイクルと同じアプリを介して行うためわかりやすい。
電動サイクルの利用料金は15分ごとに200円、12時間まで最大4000円の設定となっている。16歳以上であれば運転免許不要で利用できる特定小型原付であるが、交通ルールは自転車よりも複雑でわかりにくいとも言われる。利用前登録時に必ず行う交通ルールテストだけではなく、同社が配布する交通安全ガイドブックに目をとおし、事前知識を入手することをおすすめする。