2024年1月12日、ケータハムジャパン(エスシーアイ)は英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(2023年7月)で発表されたスポーツEVのコンセプトカー「ケータハム プロジェクトV(Caterham Cars Project V)」を日本初公開した。

コクピットはとにかくシンプルで、ストイックな印象も

オープンホイールのライトウェイトスポーツカー「セブン」(通称:スーパーセブン)で知られるイギリスの自動車メーカー、ケータハムは過去にロードスターモデルであるC21をごく少ない台数製造・販売したことはあるが、主力モデルは今も昔もセブンである。1950年代に企画されたロータス セブンのスタイルをほぼ変えることなく受け継ぎ、EV(コンセプトモデルが2023年5月に発表)になったとしてもそのフォルムは大きく変わらない、稀有な存在だ。

一貫してオープンボディのクルマを製造してきたケータハムだが、2023年7月にクローズドボディのコンセプトカー「プロジェクトV」を発表してきた。ドライバーズシートをホイールベースの中央近くに配置した、まるでミッドシップスポーツカーのようなフォルムで、フロア下に55kWhのリチウムイオンバッテリー、リアアクスルに272psのモーターを搭載したRWDのEVである。

画像: 0→100km/h加速は4.5秒未満で、最高速は230km/hに達するという。ホイールベースは2581mm。

0→100km/h加速は4.5秒未満で、最高速は230km/hに達するという。ホイールベースは2581mm。

ケータハム・カーズのCEOであるボブ・レイシュリー氏による「どのような形やサイズであれ、EVケータハムは、我々のDNAである、軽量でシンプル、比類のないドライビング体験を提供する」という言葉のとおり車両重量は1190kg(DIN質量/開発目標値)と、大きなバッテリーを搭載するEVの中でもかなり軽量だ。

ボディサイズは全長4255×全幅1893×全高1226mmと小さく低く、カーボンファイバーとアルミニウムによる複合シャシー/複合ボディとし、シートレイアウトを2+1(オプションで2+2)を採用するなど軽量化を図られている。そのため、駆動用バッテリーのサイズは小さくとも航続可能距離は249マイル(約400km/WLTPモード)を実現している。

画像: アルミとカーボンを複合させたシャシー&ボディ。前後サスペンションはダブルウイッシュボーンだ。

アルミとカーボンを複合させたシャシー&ボディ。前後サスペンションはダブルウイッシュボーンだ。

インフォテインメイントシステムはシンプルなものだというが、これはスポークにプッシュ式のボタンを一切配置していないハンドルや、操作系の少ないセンターコンソールを見れば一目瞭然だろう。それでも、センターディスプレイにはスマートフォン(写真ではApple CarPlay)のミラーリング機能を備えられている。

2024年1月13・14日の東京オートサロン2024で日本初公開されたケータハム プロジェクトVは現段階ではコンセプトカーで、市販モデルの市場投入は2025年後半から2026年前半を予定。また車両価格も8万ポンド(約1484万円)未満であることをアナウンスされている。

This article is a sponsored article by
''.