2023年12月19日、国土交通省は16歳以上が免許不要でも乗ることができる「特定小型原動機付自転車」について、インターネットで販売されているモデルを中心に保安基準適合性検査の調査を実施、その結果と各メーカーの対応状況を公表して、注意喚起を行った。
買うなら「性能等確認済」モデルを
2023年7月の「特定小型原付」区分新設で、免許不要の電動キックボードが大量に登場したが、そのほとんどが国交省が制定した保安基準の検査制度「性能等確認制度」を受けていないモデルである。
国交相は、性能等確認を受けていない残りのモデルについても、順次検査を行っていくとしているが、時速20km/hで免許不要とはいえ、公道を走行する車両のひとつであることを考えれば、保安基準を満たしていないモデルが存在することは問題であることは間違いない。
消費者側も、公道を走行する以上は、自分の命だけでなく他人の命への責任も発生していることを自覚し、「性能等確認制度」に合格しているモデルのみを買うように心がけていただきたい。
繰り返しにはなるが、保安基準への適合が確認された特定原付の型式は国土交通省ホームページにおいて公表され、車体にも「性能等確認済」を示すシールが貼付されているので、ユーザー自身できちんと情報を確認する必要があるだろう。