2023年12月14日、スルッとKANSAI協議会はQRコードを活用したデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto(スルッとクルット)」を2024年6月に開始すると発表した。サービス開始当初は、同協議会加盟事業者のうち、Osaka Metro、大阪シティバス、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、南海電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道の7社で導入され、順次対象事業者を拡大していく予定だ。

QRコード乗車券で関西一円を観光可能に

「スルッとクルット」は、利用客が自身のスマホで事前にQRコード乗車券を購入することで、チケットレスに電車やバス、観光施設を利用可能になるデジタル乗車券サービスとして構想され、サービス開始当初は現在磁気カードや磁気きっぷで発売しているお得な乗車券(企画乗車券)のデジタル版としての展開を予定している。

サービス開始時点では、スルッとKANSAI協議会加盟事業者のうち、大阪メトロ、大阪シティバス、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、南海電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道の7社が導入し、順次導入事業者の拡大を図るそうだ。

具体的な内容については、詳細が決まり次第公表するとのことで、磁気式乗車チケットのデジタル化が特に訪日観光客の利便性向上にどれほど寄与するかで、旅客需要も大きく変わる可能性があるだろう。

利用方法

スルッとクルットは、事業者のサービス種別によって利用方法が異なる。

電車では、専用サイトで乗車券を購入し、サイト上のQRコードをスマホの画面に表示させ改札機のリーダーに読み込ませるシステム。

画像: QRコードを表示したスマホ画面を改札のリーダー部に読み込ませる仕組み

QRコードを表示したスマホ画面を改札のリーダー部に読み込ませる仕組み

バスを利用する場合、専用サイトで乗車券を購入し、降車時にバス車内に掲示されたQRコードをスマホのカメラで読み取り、出てきた画面を運転手が確認した後で降車するという流れとなる。

施設では、施設内のQRコードをスマホカメラで読み取る、または専用サイト内の商品ページから施設を選択することで表示される施設情報の画面を各施設係員に見せると、施設内への入場が可能になるという仕組みだ。

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