※この記事はLawrenceに公開された記事を、加筆・再編集したものです。
Honda Mobile Power Pack e:とは異なる、交換式バッテリーのプロトタイプ
2021年9月にホンダ、KTM、ピアッジオ、ヤマハの4メーカーによって発足したコンソーシアムであるSBMCは、現在39企業・団体等にまで参画メンバーを増やしている。2022年のSBMCの活動は、主にメンバーたちで交換式バッテリーシステムの統一技術仕様を策定することだ。
その過程のなかで選ばれた「2つのサプライヤー」によって、バッテリープロトタイプの開発が進んだとSBMCは10月31日付のプレスリリースで説明している。そしてプロトタイプ開発の第1段階の主目的は、バッテリーの仕様検証と、仕様を洗練させることにあるとも説明している。

SBMCの交換式バッテリーのプロトタイプ。
www.sb-mc.net
SBMC交換式バッテリープロトタイプのコネクター部。
www.sb-mc.net残念ながら、公開されたプロトタイプのスペックについては明らかにされていない。グリップ部のサイズから判断するに、横幅に対して高さがあり細長い形状であることがわかる。現在、市場での普及が進んでいる台湾のGogoroやアイオネックス(キムコ)の交換式バッテリー、そしてホンダ製の「Honda Mobile Power Pack e:」(以下HMPPe:)よりも長く見え、容量が大きそうな印象を受ける。
またスペック同様、「2つのサプライヤー」についてもその名は明かされてはいない。ただし現在のSBMCのメンバー構成から、そのうちの1つはフランスのフォーシーパワー社であると思われる。2007年設立の同社は今年9月28日、日本支社のフォーシーパワージャパン合同会社の設立、そしてカワサキの2輪EV向けバッテリー供給を発表し、業界の話題となった企業だ。またフォーシーパワー製バッテリーは、イタリアのピアッジオグループの2輪EVにも採用されている。

今秋開催の「ジャパンモビリティショー2023」に展示された「カワサキ ニンジャ e-1」。ネイキッド版の「Z e-1」にも採用されている薄型交換式バッテリーは、フォーシーパワーの製品だ。
www.autoby.jp
カワサキが選択したフォーシーパワーの「GO 1.6 Powerバッテリー」。2つのバッテリーで、重さはわずか11kg。約100km/hまでの加速を可能とする、9kWの出力を発揮する。
www.forseepower.com