2023年10月25日、マツダはジャパンモビリティショーにおいて、新型ロータリーEVスポーツカーのコンセプトモデル「MAZDA ICONIC SP(アイコニック SP)」を世界初公開した。特徴は2ローターPHEV、リトラクタブルヘッドライト、新色ヴィオラレッドである。

リトラ復活とバタフライドアでスーパーカーになる?

「アイコニック SP」は、マツダが2022年に公開したCGモデル「ビジョンスタディモデル」が実車化されたと言える外観をしており、CGモデルにあったリトラクタブルヘッドライトもそのまま実装されている。

往年のリトラライトとは異なり、現代的な細いLEDヘッドライトがほんの少しだけ顔を覗かせるタイプだが、それが逆に市販モデルでも採用される可能性を感じさせる。

なぜなら、リトラクタブルヘッドライトは主に歩行者保護や空気抵抗の増加といった点が問題とされて消えていった装備であり、今回の細いタイプであればロードスターに採用されている「アクティブボンネット」システムのように瞬時に格納できそうなことや、空気抵抗への影響も従来ほど大きなものとはならなさそうに見えるからだ。

画像: アクティブ格納システム搭載でリトラクタブルヘッドライトが復活するかも

アクティブ格納システム搭載でリトラクタブルヘッドライトが復活するかも

コンセプトカーとはいえ、実車でリトラクタブルライトを載せてきたということは、このモデルが市販化に向け動き出したら、もしかすると市販車でも搭載してくるかもしれない。

また、バタフライドアが採用されているため、流麗なエクステリアデザインと合わせて上質で洗練された印象を与え、スーパーカーのような雰囲気を醸し出している。

ちなみに、スポーツカーの重要な要素であるエクステリアカラーは、コンセプトカー用に新しく作られた赤色の「ヴィオラレッド」。従来の「ソウルレッドクリスタルメタリック」と比べて、鮮やかな発色が特徴的で、内装のブルーと合わさることにより、非常にスポーツカーらしいやる気に満ちたカラーリングとなっている。

画像: バタフライドア、ブルーのインテリアカラーがスポーツドライビングへといざなう

バタフライドア、ブルーのインテリアカラーがスポーツドライビングへといざなう

今回の「アイコニック SP」は総じて、マツダらしいユニークで、かつコンセプトカーといえども市販化するつもりのない単なるショーカーではない現実的なモデルとして作り込まれている印象を受けた。

マツダが提案する新しいEVスポーツカーのあり方に興味がある方は、ぜひジャパンモビリティショーのマツダブースを訪れてみてはいかがだろうか。

来場者の熱意がマツダに伝われば、スポーツカーを作り続けてきたマツダだからこそできる「誰もがしあわせになる」EVスポーツカーとして、ロータリーユニットを搭載したRXシリーズが復活する日が来るかもしれない。

「MAZDA ICONIC SP」主要諸元

全長x全幅x全高    :4180 × 1850 × 1150mm
ホイールベース     :2590mm
車両重量       :1450kg
最高出力       :370PS
パワーウェイトレシオ :3.9

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