核融合発電所の建設を目指す
核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)は、海水から豊富に採取できる重水素と三重水素を用いて、太陽と同じ「核融合反応」で発生する莫大なエネルギー。世界人口の増加やAIの普及にともなう世界的な電力需要の急増により、核融合プラント建設および電力市場が2050年までに数百兆円規模に成長するとの予測もあり、核融合発電技術の国際的な開発競争が激化している。
ヘリカルフュージョンは、国立大学や国立研究機関における70年にわたる研究成果を基に、日本独自の核融合炉形式である「ヘリカル方式」による商用発電所の開発を行うスタートアップで、フュージョンエネルギーによる商用発電を達成するために「ヘリックス計画」を進めている。

段階を経て核融合発電の商用化を達成するためのロードマップ。
同計画では、2020年代中に技術的基盤となる「高温超伝導マグネット」や「ブランケット兼ダイバータ」の個別実証を完了し、2030年代中には最終実証装置「Helix HARUKA」と発電初号機「Helix KANATA」を使用して世界初の実用発電を達成することを目標にしており、同社は2026年4月に公式パートナー制度を発足させている。

建設中のHelix HARUKA(最終実証装置)の様子。
一方、安藤ハザマは、電力関連施設の建設事業において実績を積み重ねてきた総合建設会社だ。電力供給課題の克服と安定供給に寄与するフュージョンエネルギーの重要性を認識し、その実現を支援するため公式パートナーとしての参画を決定。2030年代の稼働が予定される発電初号機「Helix KANATA」の建設について、両社で基本合意書を締結したという。
大型プロジェクトにチャレンジしてきたゼネコンの高度な技術と経験により、フュージョンエネルギーによる世界初のサステナブルな発電所が実現するのか、今後の展開にも要注目だ。
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