2026年4月、eMoBiはこれまで鎌倉で展開してきた電動トゥクトゥクのレンタルサービスを湘南エリア全域に拡張した。同サービスは観光客の移動を分散させる目的で始められたもので、オーバーツーリズム対策としての効果が期待されている。

3人乗り電動トゥクトゥクのレンタルサービス

eMoBiは電動トゥクトゥクのレンタルサービス提供エリアを拡大する。これまで鎌倉で展開してきたものを、今後は江ノ島、藤沢、逗子へ拡張、湘南エリア全体を接続する周遊型モビリティサービスとした形だ。

画像: 江ノ島・藤沢・逗子で電動トゥクトゥクをレンタル可能になった。

江ノ島・藤沢・逗子で電動トゥクトゥクをレンタル可能になった。

藤沢・逗子エリアにおいては無人貸出Hubを新設。藤沢ではスーパーホテル藤沢前にHubを設置し、宿泊から移動への導線をシームレス化した。観光客は予約から貸出・返却までを非対面で完結できる仕組みにより、到着直後からストレスなく移動を開始できるようになった。逗子ではJR逗子駅(横須賀線)と逗子・葉山駅(京浜急行)から徒歩3分の好立地に位置し、逗子・鎌倉エリアだけでなく葉山や三浦エリアへの観光も可能としている。

さらに、片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)前と湘南江の島駅(湘南モノレール)前に新たなレンタル拠点を開設。片瀬江ノ島の拠点は到着直後から湘南エリアの周遊を開始できる点が特長で、湘南モノレール湘南江の島駅の拠点は藤沢方面からの移動需要を取り込むことで、国が推奨する藤沢〜江ノ島ルートでの湘南観光に貢献する構造となっている。

湘南・鎌倉エリアにおける観光の混雑は、鉄道駅を起点とした単一的な移動導線や徒歩圏に依存した観光行動による人流の集中が主な原因である。同社の新サービスは複数の拠点(Hub)を活用し、エリア横断的な移動を可能とすることで、観光客の起点や経路、滞在時間を分散させる仕組みを提供するねらいがある。

この仕組みにより、従来の特定ルートや時間帯に集中していた人流を平準化し、さらに電車や徒歩ではアクセスが難しかった周辺エリアへの来訪を促進することで、観光需要を面的に広げる効果をもたらす。これにより、特定地点への過度な集中を緩和する狙いがある。

画像: サービスのねらいは移動ルートやスポットの分散によるオーバーツーリズム対策推進にある。

サービスのねらいは移動ルートやスポットの分散によるオーバーツーリズム対策推進にある。

なお、このサービスは観光利用だけでなく、地域住民の日常的な移動手段としても活用可能であり、観光と生活の双方に資する持続可能なモビリティ基盤の構築を目指している。

実際に、サービス拡張による利用行動の変化も確認されており、たとえば、藤沢から逗子まで海沿い約15kmをドライブし複数エリアを横断する利用、逗子Hubから葉山エリアを散策し鎌倉エリアの東側を観光する利用、片瀬江ノ島から出発し混雑を避けた左回りルートで鎌倉に入る観光ルートなどが挙げられる。

eMoBiは「持続可能な移動の仕組みを作る」というビジョンを掲げ、観光と生活の双方で新たな移動インフラの構築を進めている。今回の湘南エリア全域への拡張はその第一歩であり、今後もステーションの拡充やHub間での乗り捨て利用への対応を通じて、地域全体の回遊性向上に貢献していく方針だ。


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