自動運転の電動車イスで歩行困難者の移動をサポートする
60歳以上の人口は、2050年には世界中で21億人に達するとの予測があり、世界的に高齢化が進んでいる。また、コロナ禍を経て旅行需要が増加し、歩行に困難を感じる旅客への移動支援ニーズは年10%ずつ上昇していると試算されている。
WHILLが提供する電動車イスの自動運転サービスは、介助サービスの需要増による運営コスト上昇や人的リソース不足の課題解決策として注目を集めているようだ。すでに日米欧の主要空港で導入が進み、サービス提供拠点は世界25空港に広がり、利用件数は累計約70万件を突破している。
今回のパリ・オルリー空港でのサービス開始は、フランスの空港運営会社「ADPグループ」および空港内移動支援サービスを手掛ける「GSF Smile and Fly」との提携によって実現した。搭乗ゲートまでの長距離移動支援を必要とする旅客は、従来の車いす介助サービスに加え、WHILL自動運転サービスを選択できるようになる。

フランスの空港運営会社「ADPグループ」や空港内移動支援サービスを手掛ける「GSF Smile and Fly」と提携している。
同サービスは、事前に収集された地図情報とセンサーによる周囲状況の検知を組み合わせて、自動走行を行う仕組みだ。目的地となる搭乗ゲートが事前にセットされ、障害物を検知して回避や減速、一時停止を行いながら安全に案内し、利用者の降車後は無人走行で元の場所に返却される。
WHILL自動運転サービスは現在、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする国内主要5空港のほか、ロサンゼルス空港やバルセロナ空港など欧米の主要空港で導入されているとともに、国内の病院でも活用が広がっているという。

すでに世界25空港に導入されており、累計利用回数は70万回を突破している。
なお、同社は個人向けのサービスも提供しており、電動車いすを販売するほか、観光客向けには、ホテルなど希望の場所で受け取れるWHILL社直販のWHILL日額レンタルサービスに加えて、国内空港の到着ロビーやターミナル駅、レンタカー会社などでウィルを借りられるサービスなどもラインナップする。
歩行が困難な人の移動を支援する電動モビリティとして、今後WHILLの近距離移動サービスはますます注目を集めることだろう。
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