太陽光発電で冷凍庫に電力を供給
2025年1月6日、PXPと東プレが連携し、神奈川県の令和7年度事業「2050年脱炭素社会の実現」に資する研究開発プロジェクトの一環として実証試験車両による走行試験を開始した。
今回の実証は、カルコパイライト型太陽光パネルを搭載した試作車両を用意し、太陽光パネルで発電した電気を冷凍機のアシスト電源として活用。物流車両の燃料消費量削減効果、冷凍機への電力供給効果、さらには太陽光発電量などを市街地走行を含む物流オペレーションの条件下で総合的に検証する。
同走行試験を通じて、クリーンエネルギーを活用した低温物流車の実用性や導入効果の定量的な評価を進めるとともに、将来的な社会実装に向けた運用モデルの確立を目指すほか、得られた知見を基に発電効率のさらなる向上や低温システムの高効率化を追求し、低温物流分野における脱炭素化の加速に貢献する方針だ。

試作した太陽光パネル搭載型低温物流車(側面)。
カルコパイライト型太陽光パネルは、銅を主原料とした無機化合物半導体系の太陽光パネル。耐候性や発電性能が従来のシリコン型太陽光パネルと同等でありながら、軽量かつ薄型で、曲げられるという特長を持つことから、物流車両への搭載に適しているとされる。
PXPは2020年設立のスタートアップ企業で、次世代太陽電池の研究開発と量産化を進めている。同社が開発するカルコパイライト太陽電池は、軽量性や発電効率、耐久性において期待されており、さらにペロブスカイト太陽電池を組み合わせることで、異なる波長特性を活用した高効率な太陽電池モジュールの開発にも取り組んでいる。
東プレは1935年創業以来、塑性加工技術や金型設計技術を進化させ、自動車関連製品や定温物流、空調機器など幅広い分野で高品質な製品を提供してきた。今回の連携では、神奈川県相模原市内に拠点を置く両社の技術力を融合し、低温物流におけるグリーントランスフォーメーション(GX)技術の開発を進めるとしている。
両社は今後も連携を強化し、脱炭素社会の実現に向けた研究開発を加速させる予定だ。
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