日米欧で世界同時発表されるといわれている、新型リーフのワールドプレミアが迫っているようだ。これに先立ち、日産の公式YouTubeチャンネルではシリーズ3部作によるティザー動画の公開も始まった。開発の裏舞台をまとめた一連の動画が、短いながらも新型リーフへの期待を煽る。

めざしたのはガソリン車、ハイブリッド車に代わる新たなモビリティの選択肢

6月3日から公開中されている第1弾の動画では、主にデザインと空力性能について紹介されている。3月に世界初公開されたスチール写真と異なり、テスト走行中の姿や優れた空力性能などがスペックの一部とともに明らかにされるなど、わずか3分余の短い尺でありながら十分な情報が盛り込まれている。

画像: 「エンジン車、ハイブリッド車に代わる新たな選択肢」と語るリチャード・キャンドラー氏。後ろには初公開のグレーメタリック系の新型リーフが。

「エンジン車、ハイブリッド車に代わる新たな選択肢」と語るリチャード・キャンドラー氏。後ろには初公開のグレーメタリック系の新型リーフが。

冒頭、日産のグローバル製品戦略担当副社長のリチャード・キャンドラー氏が登場。リーフの歴史を手短に語り、4代目は「エンジン車、ハイブリッド車に代わる新たな選択肢となることを目標に開発した」と力説する。「(新型リーフは)ガソリン車に慣れたユーザーをターゲットに、EVのネガティブイメージを払拭して乗り換えを促す」と語る。

ガソリン車と変わらない航続距離を実現するため、実用性を犠牲にせず優れた空力性能を達成することができたとのこと。ポイントは3つ。「なめらかで力強いデザインの追及」と「長距離移動の実現」、そして「ストレスのない充電体験」だ。

機能に裏打ちされた空力ボディは単なるSUVにあらず

次いで登場したプロダクトデザインダイレクターの田勢信崇氏は、歴代日産車で最高水準となる空力性能を達成していると語る。欧州仕様のCd値は0.25、日米仕様は0.26。わずかな違いは恐らく、サイドミラーやホイールのデザインが若干異なるためだろう。そのほか、グリルシャッターやドアハンドル、アリアを連想させる独特のルーフラインが空力性能の向上に貢献しているという。

画像: Cd.値は0.25(欧州仕様)を実現。航続距離の延伸には空力性能の向上が貢献している。

Cd.値は0.25(欧州仕様)を実現。航続距離の延伸には空力性能の向上が貢献している。

さらにファミリーカーとしての快適性を向上するために、日産車では初めてとなる電子調光式のパノラミックガラスサンルーフも採用。車内のヘッドルームを最大化するとともに、車両の全高を12mm下げることが可能になったなどのエピソードも明かされた。

目標とした航続距離は300~500km。さらにストレスのない充電性能をめざし、14分間で最大250km分の走行距離を回復するという。充電方式の詳細は語られていないが、北米仕様はNACSでプラグアンドチャージにも対応、欧州仕様はCCS2、そして日本仕様はCHAdeMOになるはずだが・・・NACSを標準としてCHAdeMOはアダプターで対応となる可能性も捨てきれない。

リーフは世界初の量産EVとして、初代から3代目まで累計で約70万台を販売したベストセラーEVだ。それらの走行距離を合計すると280億kmを優に超える。刻々と変化するユーザーニーズの変化を捉え、間もなく正式発表される4代目はSUVライクなシルエットに変身するが、それは単に流行りだからではなく、目指す機能と価値に裏打ちされたスタイルでもある。

今後、公開される動画でなにが語られるのか。新型リーフの購入を検討中、あるいはEVへの乗り換えを検討しているガソリン車オーナーは続編に期待だ。

画像: - YouTube youtu.be

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