世界最速のEV「アウル SP600」は大阪の企業が開発
アスパークは、大阪を拠点にエンジニアリング人材派遣サービスや就活アプリ「Lognavi」などを運営する会社。技術開発・研究開発のアウトソーシング事業から始まり、現在ではハイパーEV「OWL(アウル)」の開発により、ものづくり企業へと発展している。
市販車としての「アウル」は「世界一速いEV」をコンセプトに2014年から開発がスタート。0→60mph加速 1.72秒、最高速413km/hというスペックで、2020年からはイギリスなど海外市場にて販売が開始された。
ちなみに気になる価格は290万ユーロ(4億6600万円)で、スペックだけでなくお値段の面でもぶっとんだクルマと言えるだろう。
今回ギネス記録に認定されたのは、BEVの世界記録を更新することを目的に開発された「アウル SP600」というモデル。市販車の「アウル」をもとに、ブリヂストンが専用開発した「ポテンザ レースタイヤ」を装着するなど、最高速の更新に特化しているのが特徴だ。
2024年6月8日にドイツのパーペンブルグにて行われた試験走行で、ベースモデルの最高速を20km/h以上超える438.7km/hを達成し、「バッテリー駆動の電動プロトタイプハイパーカーによって達成された最高速度(Fastest speed achieved by a battery-powered electric prototype hypercar)」としてギネス世界記録に認定されることになった。
今後の「アウル SP600」の展望は未発表だが、日本発のBEVとして注目を集めていくことは間違いなく、続報に期待したいところである。
【アスパーク アウル SP600の仕様】
最高速:438.7km/h
全長:5130mm
全高:1000mm
車両重量:2000kg(前後重量配分=43.5:56.5)
駆動方式:4WD(各車輪にモーターを1つずつ搭載)
タイヤ:ブリヂストン ポテンザ レースタイヤ