2024年8月19日、小型電動モビリティを多くラインナップするブレイズは、サドル付で折りたたみ式の特定小型原付「EVスクーター 特定原付モデル」を発表。Makuakeでの受付を同月20日から開始するという。

サドル付き電動バイクの特定小型原付モデル

2015年に発売した電動ミニカーの「Next Cruiser」を皮切りに、原付一種の電動バイク「EVスクーター」や電動トライク「EVトライク」など、2輪から4輪までさまざまなタイプの小型電動モビリティ8モデルを送り出してきた名古屋発のベンチャー企業がブレイズだ。

そのラインナップの中でも2017年発売の原付一種「スマートEV」は革新的だった。バッテリーとモーターで駆動する当時まだ少なかった電動原付ということはもちろんあるが、最大の特長はひとつの軸を中心に前輪/後輪/サドルを折りたためる機構を採用して屋内保管を可能にしたことだ。

集合住宅に住む人の場合、マンション組合が取り決めたルールによりエンジンを搭載した原付を屋内に持ち込めないことがほとんどだったが、スマートEVはガゾリンをはじめとするオイル類を使わないため、手押しで自宅内まで移動させられるというのだ。(管理組合に要確認)

また一般的なスクータータイプの原付が車両重量80kg前後であるのに対して約20kgと、かなり軽量設計であるためクルマのラゲッジスペースに積載してアウトドアレジャーに連れ出すこともできるなど、多目的性を買われて同社のベストセラーとなっている。

画像: EVスクーター 特定原付モデルのフレームとハンドルを折りたたみ、より省スペース仕様とするためサイドミラーを外している。専用のスタンドに立てかければ、ゴルフのキャディバッグとそう変わらないスペースだ。

EVスクーター 特定原付モデルのフレームとハンドルを折りたたみ、より省スペース仕様とするためサイドミラーを外している。専用のスタンドに立てかければ、ゴルフのキャディバッグとそう変わらないスペースだ。

このスマートEVのモーターや制御系を変更し、また灯火系をはじめとする保安部品を装着するなどにより特定小型原付の規格に仕様変更した「スマートEV 特定原付モデル」が、2024年8月20日にMakuakeでの受付をスタートする。

近年登場した多くの電動キックボードよりも大きな12インチタイヤを装着して、満充電での走行可能距離は30km、またわずか5秒で完了する折り畳み機構やコンパクトなボディサイズなど、スマートEVの使い勝手の良さや走行安定性はそのままに登場することとなる。

速度計やバッテリー残量オドメーターを表示するディスプレイや、家庭用100Vコンセントから充電できるバッテリー、スマホナビアプリの案内音声を出力するBluetoothスピーカーを標準装備、また折りたたんだ状態を保持できる保管用スタンドや背負って持ち運ぶための専用輪行バッグなどオプションも多く用意されているという。

発売前には国土交通省の「保安基準適合性等確認」制度に合格/登録されており安心感は高い。車両本体価格は23万9580円に設定され、Makuakeでは申し込み時期によっていくつかの割引が適用されることになる。

ブレイズ スマートEV 特定原付モデル 主要諸元

●全長×全幅×全高:1230×600×1000mm
●全長×全幅×全高(折りたたみ):660×270×1230mm
●車両重量:20kg(バッテリー含む)
●定格出力:0.35kW
●最高速:20km/h
●バッテリー:リチウムイオン
●バッテリー容量:48V/8.7Ah(0.41kWh)
●航続可能距離:30km
●充電時間:3.5時間
●タイヤサイズ:12-1/2×2-1/4
●ブレーキ:前後 ディスク
●車両価格:23万9580円(定価・税込)

画像: smart-mobility.jp
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