クルマは電動化以外の点でも様々な進化を遂げています。その中のひとつが「OTA(Over The Air/オーバー・ジ・エア)」です。スマホのように通信でソフトウェアをアップデートするものです。EVとセットで語られることが多い技術ですが、これはEVに限ったものではなく、エンジン車にも搭載されるものです。

ユーザーとメーカー、双方にメリット大

スマートフォンに使用されるOSやアプリは、スマートフォンにある通信機能を使って、アップデートを行っています。つまり、いつでも最新の状態を保つことができます。

これに対して、自動車に使われているソフトウェアは、整備士が専門の機材を使って車体に直接アクセスしてアップデートしていました。しかし、近年のクルマには通信機器が搭載されるようになり、これを使ってソフトウェアをアップデートすることが可能になっています。これを「OTA」と呼びます。

OTAを行うことで、車載のソフトウェアのアップデートは、これまでよりも格段と容易になります。問題が発覚した後の対応は迅速になり、機能向上も頻繁に行われるようになるでしょう。

画像: 通信を使ってソフトウェアをアップデートするのがOTA。クルマを買い換えなくても中身が新しくなるわけだ。

通信を使ってソフトウェアをアップデートするのがOTA。クルマを買い換えなくても中身が新しくなるわけだ。

この技術はすでにテスラなどで採用されていますが、これはEVに限らず、最新のエンジン車にも採用されるようになった技術です。次世代の新しいEVであれば、OTA技術が採用されることは確実です。

また、これによってクルマを買い換えるサイクルが長くなる可能性もあります。サイクルが長くなれば1台のクルマに多くの購入資金を投入できるでしょうから、ユーザーにしてみればこれまでより上級なモデルに乗ることができるようになるはずです。

いろいろな無駄を省くことにもつながりますから、ユーザーとメーカー、双方にとってメリットは大きいと言えるでしょう。

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