商品開発のきっかけ
近年、免許返納の必要性を感じる高齢者が増える一方で、クルマに代わる移動手段が存在しないという状況が深刻になっている。代替となる移動手段の筆頭候補に自転車が挙げられるが、いざ高齢者が乗ろうとすると「ふらついて以前のように乗れない」、「クルマのように買ったものを運べない」など、安全面/利便性に課題があり、クルマの代替とはなり得ないものだった。
こうした社会背景や課題を念頭に、「いつまでも自分のことは自分で」と願う高齢者の免許返納後の選択肢を増やしたい、という思いから「遊歩リベルタ」が生まれたそうだ。
遊歩リベルタの特長
遊歩リベルタは一般的な2輪の自転車を運転できない身体状況を想像し、安全/安心を最優先に車体構造が設計されている。
発進/停止が安全
4輪で自立し、こぎ出しや停止時に足を接地させてバランスを取る必要がないため、転倒のリスクを気にせずに乗車できる。
座りやすい後傾姿勢
ペダルとサドルを斜めに配置し、背もたれも装備することにより、後傾姿勢でゆったりと乗れるようになっている。
安定したハンドル操作
前カゴがハンドルと連動しないので、荷物を載せたりカーブを曲がるときでも、ハンドルを取られる心配がない。
低床・低重心
跨ぎやすい低床のフレームと低重心の構造で、足を上げにくい高齢者でも安心して乗り降りすることができる。
製品概要
当面の間、セリオ直営の「モビリティショップ」17店舗での取り扱いに限定される。なお、レンタル/リースのみに対応し、一般販売は来春以降になる見込みだ。
また、レンタルリースが提供されるのは、栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/静岡県/大阪府/奈良県/兵庫県/岡山県/広島県/愛媛県の1都1府10県で、このうち、東京都/兵庫県/広島県のでは一部地域でサービスが提供されないので注意が必要だ。
ここで、レンタル/リース/購入について、それぞれのおすすめシチュエーションを考えてみた。まず、レンタルが最安となるのは、1カ月〜5カ月までと、7カ月〜9カ月の場合となる。次に、リースが安くなるのは、ちょうど6カ月借りる場合と10カ月〜12カ月借りる場合だ。それ以上、継続して利用するのであれば、何年も使うことになるはずだから、一般販売で購入してしまった方が良いだろう。