マツダ初の量産EVとして2021年1月に発売となった。また、2022年10月には商品改良が実施されて、AC1500W/AC150W電源、V2Hの給電機能が追加されている。いかにもマツダらしいスタイリッシュなスタイリッシュなクロスオーバーEVを見ていこう。

パーソナルユースを想定したモデル

ベースとなっているのは、2020年10月に発売されたコンパクトクロスオーバーの「マツダMX-30」だ。マツダのSUVは「CX」のネーミングが与えられるのが常だが、「MX-30」は「ロードスター」の海外名「MX-5」と同様に「MX」となっている。

これは、よりパーソナルな使われ方を想定したモデルであることを意味する。実際にマツダからのリリースには「クルマと共に自然体で自分らしい時間を過ごしていただくことを目指し、創造的な時間と空間を提案する」クルマであることが明記されている。

画像: 観音開きのフリースタイルドアを採用。マツダのピュアスポーツ、RX-8を思わせる部分だ。

観音開きのフリースタイルドアを採用。マツダのピュアスポーツ、RX-8を思わせる部分だ。

そして、その象徴的な装備は観音開きのフリースタイルドアというわけだ。スタイリッシュなボディスタイルを利便性を損なわずに実現させたアイテムと言っていいだろう。

軽量コンパクトで走りは機敏

駆動用モーターはフロントに搭載する。つまり前輪駆動車というわけだ。そのモーターのパワーは最高出力107kW(145ps)。搭載するバッテリー容量は35.5kWhとなっている。

プラットフォームはEV用に改良されており、基本骨格のストレート化とバッテリーパックを骨格利用する環状構造により、低重心化と高剛性を実現しているという。

走りは、マツダの他モデルと同様に「人馬一体」がテーマだ。意のままの運転感覚を得る車両制御技術「Gベクタリングコントロールプラス」はEV用に進化した「エレクトリックGベクタリングコントールプラス」となっている。

画像: 床下に収納するバッテリー容量は35.5kWhと小さめ。MX-30 EVの特徴のひとつと言える。

床下に収納するバッテリー容量は35.5kWhと小さめ。MX-30 EVの特徴のひとつと言える。

搭載するバッテリーが35.5kWhと小さいため、そのままでの一充電走行距離は256kmに留まる。しかし、小さなロータリーエンジンを発電機として使い、航続距離を伸ばすレンジエクステンダー版の「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」の生産が6月に始まっている。電動車としては、この新型モデルがマツダの本命になるはずだ。

【主要諸元 マツダMX-30 EV Highest Set】
型式:ZAA-DRH3P 寸法:全長4395×全幅1795×全高1565mm ホイールベース:2655mm 車両重量:1650kg 乗車定員:5名 最小回転半径:5.3m 電力量消費率:145Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:256km(WLTCモード) 電池総電力量:35.5kWh モーター:最高出力107kW(145ps) 最大トルク:270Nm 駆動方式:前輪駆動 車両価格:501.6万円 CEV補助金:51.2万円

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