ケータハム伝統の軽量設計
ミニマリスト的発想のデザイン哲学により、セブンと同様に軽量でシンプルな設計がなされている。カーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーを採用し、EVながら車両重量を1190kg (2+1 シートレイアウト)に抑えることを目標に開発中とのこと。
プロジェクト V のチーフデザイナー、アンソニー・ジャナレリ氏は「ケータハム・セブン のデザインはシンプルかつミニマリストであり、軽量で運転が楽しいという本来の機能のためにデザインされています。プロジェクト V では、この哲学をスポーツ・クーペのアーキテクチャーに適用し、魅惑的で時代を超越したシルエットを創り上げています。軽さを維持し、ドライバーのエンゲージメントを最適化するためには、重量の観点からすべての機能が本当に必要かどうか正当化されなければなりません。」と語っている。
セブンとの違い
プロジェクト V は、リヤアクスルに搭載された200kW(272ps)のシングルモーターを動力源とする電動パワートレインを採用。先進的な熱マネジメントを備えた55kWhのバッテリーパックが組み合わされ、150kWのDC急速充電器の場合、15分間で20〜80%へと60%分の充電ができる。プロジェクトVの0→100km/h加速は4.5秒未満、推定最高速度は230km/h、航続距離は400kmとなる予定だ。
また、イタルデザインが車両製作を担当し、クラシカルなセブンとは対照的に、先進的なデザインとなっている。
またユニークなのが、2+1というシートレイアウト(オプションで 2+2)を採用している点で、これには乗降性を最適化し、後席乗員の快適性を高め、将来のオーナーの使い方の柔軟性を高める狙いがあるそうだ。
インテリアの中心には、スマートフォンのミラーリング機能を備えた、シンプルでドライバーにフォーカスしたインフォテインメント・システムがあり、デジタル・インストルメント・クラスターが主要な情報を表示する。ドライバーは、さまざまな環境に合わせて加速と操作性を調整するドライビング・モードを、ノーマル、スポーツ、 スプリントの3つから選択が可能だ。
ダブルウィッシュボーン式フロント/リア・サスペンション、電動アシスト・パワーステアリング、Michelin Pilot Sport 4S タイヤ(フロント 19 インチ、リア 20 インチ)、高性能キャリパー付きディスクブレーキを装備する。