折りたたみ電動原付Shaero(シェアロ)とは
Shaeroのシェアリングには株式会社アクセスが提供する「Cute-mL」という機種が使用されている。LUUPなどに代表される電動キックボードの場合、ヘルメット装着の有無の関係上、個人用とシェアリング用でスペックが異なるため、たとえ気に入ったとしても同じモデルを購入することはできないが、この電動原付の場合、普通に同じモデルが一般販売されているので、もしこのバイクが気に入ったら、購入することもできるのだ。
利用するときに展開し、使い終わったら畳んでコンパクトに収納できるという発想は折りたたみ自転車と同じである。しかし、“電動原付”という視点で考えると、折りたたんで小さくでき、持ち運び可能な重さである、つまり、駐輪場がなくても持ち込んで家や職場に置いておけるという特徴が際立つことになる。
今回のようなシェアリングサービスの場合、こうした特徴はポートの省スペース化・効率化に繋がり、ちょっとしたスペースで事業をできるというメリットが生まれることになる。シェアロが、数ある電動バイクの中からこの折りたためるバイクを選択したのも、こうした事情からだろう。
利用手順
基本的に、シェアサイクル等のシェアモビリティサービスと同様に、専用アプリを使って予約・解錠・返却を行う方式。ここでは、シェアモビリティサービスを一度も利用したことがない人でも簡単にイメージできるように、実際のアプリ画面をもとに解説する。
STEP1:予約
まずは、アプリ上で借りたいポートにあるバイクを予約。すると、アプリ右上部分にタイマーが表示され、15分間その車体がキープされる。この際、ポート表示画面でMAPボタンを押すとShaeroアプリ上、または外部地図アプリに連携してのナビゲーションを設定できる。
ここで、他のシェアリングサービスにも応用できるワンポイントアドバイス。こうしたサービスでは、基本的にポートに到着してからでも予約できるので、予約時間までに現地にたどり着けない場合や、車両の数に余裕があるときは現地に到着してから操作しても大丈夫だ。
STEP2:借りる
ポートに到着したら、アプリ上で「ロック解除」を押して利用開始する。予約した車体を取り出す際に、どの車体なのかがわからない場合、車体中央の部分にQRコードと車体ID番号が印字されているので、そちらを参考に見つけ出せる。
次に、充電コードを外してバイクを引き出して、展開する。この時、バイクにある白いロックレバーを引きながら押し広げるのだが、ポートにある人感センサーつきディスプレイにやり方説明のVTRが流れるので、それを見ながら行うと簡単にできる。
バイクの電源はスマホアプリと連動しているので、アプリ上で「バイクの電源をON」を押せばバイク本体の電源がかかり、走行可能状態となる。ちなみに、バイクのスタンドは走行時の足置きを兼ねており、スタンドをあげるとバネの力で足置き位置まで移動する。
その後、ポートにぶら下がっているヘルメットを被り、サドルにまたがってサイドミラーを調整し、スマホスタンドにスマホをセットすれば走行準備完了だ。
また、衛生面が気になる人に配慮して、次亜塩素酸除菌スプレーとティッシュ、ヘルメットに直接触れずに済む使い捨てインナーキャップもポートに設置してあるので、安心して利用できる。
STEP3:返却ポートまで移動する
いよいよ走行開始!なのだが、予約時と同様に、返却ポートをあらかじめ指定することが可能で、アプリ内マップ、または外部地図アプリと連携して、ナビゲーション機能が使える。ただし、予約できるのも15分間となっている。
このバイクシェアサービスを利用する時は、基本的に電動アシストサイクルや電動キックボードよりも長距離の移動となるため、15分で返却ポートにたどり着けることはないと思うが、予約時間を過ぎてもナビ自体は問題なく作動するので心配は無用だ。
焦らずに、ナビゲーションの ”目的地設定機能” だと思って指定するくらいがちょうど良いだろう。ただし、返却先ポートの台数がいっぱいの場合があるので、周辺のポートの位置関係や空き状況を最初に確認しておくことをおすすめする。
STEP4:返却
返却先ポートに着いたら、借りた時の逆の手順でバイクを収納し、アプリ上で返却操作を行う。返却に必要な項目はアプリ上にも表示されるので、仮に返却操作が完了できなくても、慌てずにアプリ画面の指示に従えば大丈夫だ。
また、ヘルメットをポート備え付けの “返却袋” に入れたら、Shaeroサービスの借り出し~返却までの手順が完了する。