2025年1月31日、EV充電サービス「WeCharge」を展開するユビ電株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山口典男、以下「ユビ電」)は、機械式駐車装置のメンテナンス、開発、製造、リニューアルを手掛ける株式会社ファム(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:野村拓。以下「ファム」)と業務提携契約を締結したことを発表した。両社は今回の提携締結により、平面駐車場はもとより、これまで技術的に困難とされてきた、機械式駐車場へのEV充電設備の敷設拡大を目指す。

「実現困難」な、機械式駐車場へのEV充電設備導入への挑戦

日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2035年までに国内での乗用車新車販売を電動車100%とする方針を示している。これに伴い、EV充電設備の整備が不可欠となっているが、日本の人口の4割以上を占めるマンション・アパート居住者は、様々な要因により自宅での充電が困難な状況におかれている。

もし自宅で充電環境が確保できない場合は、近隣の公共の充電施設に依存せざるを得ず、EV導入のメリットが見出しづらくなるため、EVへのシフトに大きな影響を及ぼすことが考えられる。そういった事情もあり、都市部マンションの管理組合や賃貸オーナーからは、敷地内の機械式駐車場へのEV充電設備設置に関する問い合わせが増加しているという。

しかしながら、機械式駐車場へのEV充電設備の設置には多くの制約があり、設置可能な駐車スペースが大きく制限される、もしくは設置自体が不可能である、というケースが少なくない。今回の両社の提携はそういった課題を克服、EV充電設備の設置環境の向上を促すことを目的として締結されたものとなる。

2社のエキスパート企業が目指す、EV充電環境の拡充

ファムは1983年の創業以来、一貫して立体駐車場のメンテナンス、開発、製造、リニューアルなどを手掛けてきた、同分野のエキスパート。一方のユビ電は、マンション向けEV充電のパイオニアとして頭角を現し、導入施設の居住者に向けたEV試乗会の開催など、顧客への手厚いサービスとコミュニケーションにより信頼と実績を培ってきた。

今回の提携締結に伴い、両者は下記の項目を実現目標として掲げている。

・機械式駐車場での「利用者個々の専用充電環境」の実現
・全駐車スペースへの充電設備検討の実現
・「WeCharge」のサービスによる、平置き駐車場と機械式駐車場の共通管理化
・設置工事から保守までの、ワンストップでの対応
・メーカーや装置の制約にとらわれない、機械式駐車装置へのEV充電設備の設置
※二段式・多段式装置が対象。
 パレットが直接駆動力に接続されていない一部メーカーの装置・パレットは非対象。
 なお実際の設置可否や、設置可能パレット数の算出には現地調査が必要となる。

今回の業務提携を起点として、両社はこれまで「充電が困難」とされてきた機械式駐車場への設置課題に、それぞれの技術力と経験を活かして取り組み、マンション・アパートにおけるEV充電環境の拡充を目指すとしている。

会社概要

企業名:ユビ電株式会社
代表者:山口 典男 代表取締役社長
設立:2019年4月
本社所在地:東京都港区三田1-1-14 Bizflex麻布十番4階
事業内容:電気自動車充電サービス「WeCharge」の管理・運営
公式サイト:https://www.ubiden.com/

企業名:株式会社ファム
代表者:野村 拓 代表取締役社長
設立:1987年3月
本社所在地:神奈川県横浜市中区翁町2-9-4 ファム横浜本社ビル
事業内容:機械式駐車装置の製造・販売・施工・保守・修繕・改修・制御システム、電気自動車充電設備設置、PCカスタマイズ・保守、コールセンター運営
公式サイト:https://www.famm.co.jp/

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