「業務用カーナビSDK」とは?
「業務用カーナビSDK」は、事業社の業務用アプリ開発者向けに、マップルが提供しているソフトウェア開発キット。本製品を活用することにより、自社の既存システムへのカーナビ機能の搭載、自社独自のカーナビアプリの開発を容易に行うことができる。
同製品の主だった特徴は下記の通り。
1.優れた実用性
PNDやメーカーの純正カーナビに採用され、15年以上の実績がある「マップルナビ」と共通の仕様で開発されており、通常のカーナビと同等の誘導情報、音声案内の下、快適なナビゲーションを実現している。
2.豊富なAPI
カーナビ機能を外部から操作するAPIを多数搭載。地図の探索、ルート検索、ルート案内、POI検索などの基本的な機能を、自社の業務用アプリからAPIで操作することが可能だ。
3.業務用の独自機能を多数搭載
進入を避けたいエリアを指定し、同エリアを迂回するルートを導きだす「回避エリアルート探索」や、複数の目的地を効率良く回るルートを自動作成する「巡回ルート探索」など、一般のカーナビには用意されていない、業務用機能を多数搭載している。
4.「地図データメンテナンス機能」の搭載
工場内・空港内などの構内道路、マンションや団地の居住者用道路、河川敷や公園などの敷地内道路など、一般の地図に掲載されていない道路を地図に追加し、ルート案内の対象として活用できる編集機能を搭載している。
5.「重ね合わせ表示機能オプション」の搭載
住宅地図や気象情報、航空写真など、通常のカーナビには搭載されていないラスタータイルデータを簡単に重ね合わせて表示することができるオプション機能を備えている。
「Ver.9.0」で実装された新機能
そんな同製品の最新版となる「Ver.9.0」においては、下記のような改良点が加わり、更なる使用環境の向上が図られている。
1)車種区分の細分化
「Ver.8.0」では6点であった車両区分を「Ver.9.0」では24点に拡大。新たに「大型乗用自動車」などの車種区分を追加し、車両の特徴に合わせたルート探索・ルート案内を実現した。
2)車両条件に「積載量」を追加
ルート検索時の条件に「積載量」の設定を追加。これにより、通行制限のある道路(時間帯による規制も含む)を考慮してのルート探索・案内が可能となり、実用性が大幅に向上した。
3)詳細図の格納範囲の拡大
広範囲の詳細地図をオプションで提供。今回の拡大により、格納面積は従来の約9万㎢から日本全国となる38万㎢へ、人口カバー率も100%を達成し、あらゆる地域で詳細地図を利用することが可能となった。
※利用にあたっては別途オプション契約が必要。
まずは「試用版」、動画を参照しての確認を
「業務用カーナビSDK」は、無料の試用版の提供を行っており、自社アプリとの相性や開発の可否を購入前に確認することができる。また、参考材料として、製品内容について説明されているYouTubeの動画や、過去にZOOMで開催されたセミナーのアーカイブも視聴可能となっている。
導入にあたっては、それらのサービスを以て製品内容・使用感を把握してから検討を行いたいところだ。
「業務用カーナビSDK」製品概要
Android版【ライブラリ形式:Android Archive(AAR)】
OS:Android OS 9.0~13 .0/x86、armeabi-v7a/x86_64、arm64-v8a
CPU:1.0 GHz以上
画面サイズ:7インチ以上推奨
解像度:hdpi、xhdpi、xxhdpi
空き容量:8GB 以上
GPS:Location ManagerにてNMEA情報を取得して利用
Windows版【ライブラリ形式:COM(DLL)】
OS:Windows10、11(32bit、64bit)
CPU:1.0 GHz以上
画面サイズ:7インチ以上推奨
解像度:800*480 以上
空き容量:8GB 以上
GPS:COMポートよりNMEA情報を取得して利用、もしくはSensorAPI、LocationAPI,にて緯度経度を取得して利用(一部制限あり)
URL:https://mapple.com/products/system-biznavi/
YouTUbe:https://www.youtube.com/watch?v=mfTIgqlBsjI
セミナーアーカイブ視聴:https://mapple.com/news/webinar202106220624/?_gl=1*1grldc7*_gcl_au*MjEyMTYwNjU5Ni4xNzE3NjczMzE5