次世代EVの第1弾は2026年前半に発売されるSUV
ホンダが次世代EVおよび本格SDVとして2026年から市場投入を開始する「ホンダ ゼロシリーズ(Honda 0 Series)」。2024年のCES 2024に引き続いて発表されたのは、より生産モデルに近い「サルーン(SALOON/プロトタイプ)」、そして今回が世界初公開となった「SUV(プロトタイプ)」の2台だ。
ともに2026年に米国を皮切りに、日本、欧州でも発売されるが先に市場投入されるのはSUV。サルーンは追って2026年内に発売される。生産はかねてアナウンスされたとおり、北米におけるEV生産のハブ拠点となるオハイオ州メアリズビル四輪車工場が中心となる。

CES2025で初公開された「ゼロSUV(プロトタイプ)」。シリーズ第1弾として2026年前半から北米を皮切りに、日欧などグローバルに展開予定。

同時に公開された「ゼロSALOON」。昨年に引き続きプロトタイプだが、より量産仕様に近づいている。2026年内に北米に投入、その後、日欧などグローバルで発売予定。
ゼロシリーズの開発コンセプトは「Thin(薄く)、Light(軽く)、Wise(賢い)」。このうちThinとLightについては、すでに2024年10月に開催された「Honda 0 Tech Meeting 2024」においてほぼ全貌が明らかにされている。
今回のCES2025では、残る最後のピースとなる「Wise」、つまりSDV化に関する核心技術とそれが実現する世界観について、従来よりも大幅に踏みこんだ内容が語られた。SDVでは圧倒的優位にあるテスラや先行する中国勢に対して、ホンダのアプローチはいかに。

2030年までに7モデルが揃うゼロシリーズのロードマップ。2026-2027年までがゼロ第1世代、2028-2030年までが第2世代に該当すると思われる。

ゼロシリーズの「Wise」がもたらす新たな移動体験。パワートレーンがモーターに置き代わるだけではない点がSDVの真骨頂だ。