CEV補助金補正予算は過去最大となり継続に
大きく増額されるCEV補助金補正予算は、過去最大となる1291億円を計上。またこれとは別に、事業者向けの充電/充填インフラ等導入促進補助金として400億円の補正予算が盛り込まれた。海外では補助金制度そのものを打ち切る国も増えているため日本でも心配されていたが、どうやらそれは杞憂に終わりそうだ。
当初予算を年度半ばで使い切り、年末の補正予算で次年度分まで含めて補填するのがここ数年の流れだが、今回の大幅な増額はEVシフトをより加速させたい政府の思惑を反映したものと言えそうだ。

令和5年度補正予算案の事業概要(出典:経済産業省作成PR資料:11月20日更新)。
現在の申請書受付締切は2024年2月13日予定
CEV補助金制度の現況を報告しておこう。令和4年度補正予算(700億円)および令和5年度当初予算(200億円)が原資である。11月15日に一般社団法人次世代自動車振興センターによると、11月13日時点で購入補助金の予算残高がおよそ186億円となった。併せて交付終了見込みは、令和6年1月下旬から2月中旬目途であることも発表されている。
ちなみに直近3カ月の残高を紹介すると……。
●8月21日時点
予算残高:約356億円 終了見込み時期:令和6年1月下旬〜2月中旬目処
●9月19日時点
予算残高:約305億円 終了見込み時期:令和6年1月下旬〜2月中旬目処
●10月16日時点
予算残高:約245億円 終了見込み時期:令和6年1月下旬〜2月中旬目途
予算は順調に消化されており、初度登録は2月1日まで、申請書の到着は2月13日必着としている。この段階で予算を使い切っても、令和5年度補正予算にほぼシームレスにつながる(2月2日以降〜3月31日までの初度登録車には新しい補正予算から交付されるが、交付条件/補助金額はおそらく令和5年度と変わらないだろう)。